2006年12月

2006年12月31日

ピカンナッツの当たり年

クリスマスとニューイヤーは今年もルイジアナです。21日に日本を発って、あっという間にクリスマスが過ぎ、もう明日は大晦日。日本に入る毎日と比べると、天国のようにのんびりとした毎日なのですが、それでも、誰かが来たり、会いにいったり、けっこう忙しくしています。
今日は、ジェイムスのおばさん、アーントガートゥルードに会いにいきました。91歳になるアーントガートゥルードは、一人暮らし。大好物のTea Cake(アイリーンのお母さんのレシピのクッキー)を昨日焼いて、そして特別にアーントガートゥルードのためには、少し焦して(焦げたのが好きなんだそう)持っていきました。玄関で熱烈歓迎、私は鼻の頭にkissを3回も!しっかり者のおばあちゃんタイプのアーントガートゥルードのお話を聞くのは、とってもおもしろかったです。

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ところで今年はピカンナッツの当たり年。去年ハリケーンでちっともならなかったからかもしれません。アイリーン(ところでアイリーンとは、夫ジェイムスのお母さん)も、こんなにピカンがなったことはない!とびっくりしていました。アイリーンは「カズコが来たら、きっと喜んで拾うから」と、庭のピカンを少し拾わずに残しておいてくれました。もちろん、拾いました!すでに拾ってあったピカンも袋一杯くれて、割ってきれいにした分は持ってかえっていいからね、と言われ…。私、いわれなくても、ピカンを割って中身をだしてきれいにする作業は大好きなのです。ましてや全部もらえるなんて!毎晩、楽しく、Pecan Cracking & Cleaningに励んでいます。ジェイムスのお姉さん、アレクシスの家でも、ふと足下を見るとピカンが…。つい、ひとつ、2つ、拾い出したら止まらない。

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そんな私を見たアレクシスが持ってきたのが、Pecan Pickerなるもの。コイル状の針金が先についているだけなのですが、これをぐっと、落ちているピカン目がけて押し付けると、うまーくピカンだけがコイルの中に入ってくる。コイルの中がいっぱいになったら、バケツに空けて、30分たらずでバケツはいっぱいに!偉大な発明です!バケツ一杯のピカンは、近所のガーデニングショップに持っていき、そこでいくらか払うと、Pecan Crackerなる機械で、割ってくれる。このピカンももらってしまい、もう、きれいにしきれないくらいいっぱいのピカン!今晩もこれからやります。
今晩は、おいのハンターがもってきてくれたHomemade Egg Nogがお供。この時期かかせないエッグノッグは、ミルクと卵と砂糖とナツメグからできたドリンク。アイリーンの家では、お店で買ってきたエッグノッグを毎晩温めて飲んでいるのですが、ハンターがお父さんと作った、というので、どうやって作った?ときいたら、今度作ってきてあげようか?との答え。21歳の青年が、こんなこと言えるなんて!と感激しました。早速、作ってきてくれました。ハンターのは、ウイスキーとバーボンを入れて、卵白とクリームを泡立てて作る本格派。クリームたっぷりでスプーンですくうよう…。ハンター、ありがとう!でもこんなに飲みきれないよ。

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2006年12月18日

ポーランドの飾り

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日曜日に作ってみました。あまりきれいな画像ではなくて、残念。去年ルイジアナに行った時に、図書館でみつけたポーランドの切り絵の本から。これはポーランドの子供たちが、クリスマスに作る飾りのsnowflakeなのだそうです。
丸い紙をたたんで切って・・・なつかしいような、新鮮なような、とてもかわいい模様になりました。縦につないでみたら、クルクル回って、かわいい!お気に入り。

ロンドン旅日記もまだ途中なのに、もうすぐルイジアナへ。ああ、あわただしい。ルイジアナのおみやげ便、今年も作るつもりなので、よろしくね。詳しくはお店のサイトをご覧下さい→Cous Cous Oven + Hoppers

at 13:36|Permalinkちくちく 

2006年12月16日

1日目 Natural History Museum

今回の旅の目的のひとつは、Natural History Museum(自然史博物館)で恐竜の化石をヒカリに見せること。ヒカリをこの旅に誘う時も、「恐竜の骨、見に行こう!2階建てバス乗ろう!London zooに行こう!」とこの3つで誘いました。
すっかりその気のヒカリ、ついた翌日、早速「恐竜見に行こう!!!」その日は快晴。博物館は、お天気の悪い日のためにとっておきたかったんだけど・・・説得不可能な勢いだったので、まぁ、行くか。

io22.jpg South Kengingtonの駅。めずらしく看板が植え込みの中に。なのでパチり。ね、いいお天気でしょ。Natural History Museumへは長ーい地下道を通っていきます。途中ストリートミュージシャンがプレイしていたりして、ああ、ロンドンへ来たなぁ、と実感。

 私も恐竜大好きな子供でした。それが学生時代になって、再熱。博物館に行ったり、本を読んだり。大好きだったバンド、コレクターズの歌に、恐竜が登場するもので、マイブーム復活しちゃったんですね。Natural History Museumは、すばらしい恐竜の化石のコレクションだけでなく、その建物自体もとっても素敵。ロンドンにいたころは、行くと丸一日、すごしてました。

lo21.jpg 駅のポスター、おおっ、すでにわくわくです。今回、帰ってきてから、博物館のサイトで建物について読みました。柱におさるさんが彫刻してあったり、魚や植物などなど。どんなに素敵か、ここから少し見れます。これで入場料がタダとは、大英帝国の奥の深さ。
ちょうど私達が行った時は、Mid-term Holidayで、学校がお休み。親子連れがたくさんいました。すばらしい建物にコレクション、これは大英帝国の名残ですが、それに負けていないのが、展示のしかたのすばらしさ。14年前とはまたディスプレイが変わっていたのですが(恐竜コーナー)、中央に2階くらいの高さの歩道が造られてて、上からも下からも見れる仕組みには、ほんと感心しました。
はいってすぐ、セントラルホールにある、巨大なディプロドクス。また会えたね~、君に会いにロンドンまで来たんだよ。私、思わず、涙しちゃいましたよ~。

恐竜以外にも自然に関する展示がいっぱい、とても見切れません。地球の歴史や火山の展示も見たのですが、ヒカリにとってはこれぞコペルニクス的展開。地球が丸くて、いや、そもそも地球って何?宇宙って?中でも火山と地震については、いやってほど説明されました。今でもよく話します。

lo23.jpg あまりいろいろあるんで、危うく見逃す所だった!恐竜の特別展です。こちらは有料(大人£8)なんとチケットにバーコードがついていて、ポイントで読み取らせると、パズルをしたりゲームができて、シークレッ恐竜へのクイズが出される。そして最後に自分の恐竜がわかる!すごくインタラクティブ!お家に帰ってHPにアクセスして、バーコードを入力すると、恐竜博士証明書?もプリントできます(しました)。おもしろかったけど、このガイド役の日本人女性、今時こんな黒髪の若い子いないよ~と、ずっと気になってました。展示は、恐竜が何を食べていたかにスポットを当てていて、こんな感じ。恐竜は動いたり鳴いたりするので、最初、ヒカリは怖がって入ろうとしませんでした。

この日は無理かな?と思いつつ、金・土やっているというオーガニックのBourah Marketへ。もう閉まりかけていたし、ヒカリは疲れて機嫌悪いし、やっぱりだめだった~、と思いつつ、ロンドンのオーガニックブームも見たかったのよ。また今度だね。

2006年12月06日

いってきま~す!のその後

いってきま~す!と元気良く旅立った後・・・もちろん、無事に帰ってきました。旅はとても楽しかったのですが、それを自分の中で味わう暇もなく、また日々の生活に追われています。少しスローダウンしたかも。無理をするのが嫌になってしまいました。でも怠惰なのもよくないよ。なので、今書かないでいつ書くの?と、旅日記を書いてみることにしました。

それは9、10月と、札幌はいいお天気続きて、緯度のせいかな?こんなお天気だと、ロンドンのことを思い出す。17年前にロンドンに行ったのも9月、カラッとして空が高くて、こんなお天気だった・・・仕事中、窓から外を見ながら、忘れていたロンドンでのいろいろを思い出す日が数日続いて・・・

保育園のお迎え、地下鉄の駅で見かけたANAのポスター。えっ?札幌からロンドン往復80000円!その夜は、早速ANAのサイトをチェックしましたよ、ええ。

4歳の娘を連れていけば、なんとかなるのでは?置いてはいけない。だってジェイムスの勤務時間では保育園の送迎はできない。そうだ、二人旅も楽しいかも。ん~、でもトリック。そのお値段は11月発(ちょっと寒い)しかも燃料費・保険料など別料金もかなりかかる。ここで一旦、あきらめようかと思いましたが、でも、今行かなくていつ行ける?来年は行事の多い年長さん、その次は小学校、そう簡単には休めない。

次の日は、仕事場でThe Clashの「London Calling」聞きながら、行くべき?と自問自答。夜には、ANAのサイトで、3週間後のフライトを予約しました。さて、それからの3週間は忙しかった!まず仕事を片付けなきゃ、ロンドンの旅の予習(ほとんどできなかった)、なんといつもは元気な息子が肺炎で入院というアクシデントも!実は6年前、友人たちとロンドンへの旅を計画した時(The Whoのコンサートへ行こう!というステキな企画だった)、ジェイムスがバスケで靭帯を切って、1ヶ月入院。泣く泣くあきらめた過去があるので、今回も本当に行けるのか?自分もあやしいと思ってました。

前置きが長いですね。でも私にとって、ロンドンとは特別な場所だったのです。3年ちょっとをすごして、結婚してアメリカに行くことになった時も、いつでも好きな時に戻って来れると思っていたのです。甘かった・・・行きたい、行きたい、と思いつつ、子供がいると、家族がいると、なかなかかなわない。そのうち、どうせ行けないから、と、ロンドンのことを聞いたり見たりするのも嫌になってしまいました。
決心してから出発までの3週間で、その心のもやもやが晴れちゃって、すでに行く前からスッキリ。ロンドンにこだわってたし、小さい子も一緒なので、移動はなし。今回はいさぎよくロンドンのみ。

行く前はほとんど予習はできなくて、イギリスで知り合った友達にメールを送ったり、ネットでホテルを検索したり。イギリスに詳しい友人曰く、「ロンドンは世界一物価高、私も取材ならともかく自費で10日間もステイする経済力はない」ホント!ホテルが高い!ユースにしようと思っていたけどそれでも高い。しかも私は娘のヒカリの分も払わなければならない。いろいろ迷って、The Globetrotter Innというバックパッカー向けの宿を予約して出発しました。

幼児が一緒なので個室といわれ、空いていたのはツインルームだけ。結局大人二人分料金。こういうユースは味気ないといえばそれまでだけど、ずーっと娘と二人きりだと煮詰まってたろうし、ヒカリもスタッフのお姉さんと仲良くなったり、日本人の青年と話したり、ネットも使えたし、まあ良かったかな。


img_3208.jpg ホステルの外観。District Lineの、Stamkford Brookが最寄り駅。駅からはすぐ近く。静かな住宅地。Zone2だけど、少し中心地からは遠い印象。私達はもっぱらバスで移動してました。ちょっとした旅気分です。








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2段ベッド。なかなか住み心地はよかったですよ。他に机と椅子、ロッカー、別室にシャワーとトイレ。朝食付き。大きなダイニングルームでみんなで食べます。トースト、シリアル(3種類、中でもWeetabixというイギリスのシリアル、昔誰かが馬のエサと言ってたなぁ、となつかしかった)インスタントコーヒー、ティーバッグ、ミルク、オレンジジュース。食べ放題です。ツインルーム1泊£48(約11400円、連泊割引して)24時間使えるキッチン、でも夕食時には大混雑!そこで買ってきたスープなどを温めて、夕食にしてました。今回の旅を一言でいうなら「ケチケチ」かな?
小さな売店や、インターネットカフェ(有料、でも安いし便利)、行かなかったけどバーもあります。スタッフは親切。

次回はもっと飛ばしていこう。ちなみにイギリス通の友人とは、ライターの木谷さん。ホテルの情報、後でとっても役に立ちました。情報通の木谷さんはこんな記事も書いてるのです。世界デトックス紀行